神福山(じんぷくさん)は金剛山の南西に位置する山で、奈良県五條市と大阪府河内長野市の境にある標高792mの山です。
金剛山地の一角をなし、大阪50山と奈良百遊山に指定されています。
神福山の山頂には、葛城修験第十九番経塚として「法師功徳品(ほっしくどくほん)」があります。経塚は四方を石で結界して示され、塚の付近から三面の鏡が出土しているそうです。
また、経塚と合わせて2つの祠が安置されており、西の朱塗りの祠と黒塗りの祠とあります。祠は高天神社、佐太雄神社それぞれのもので、朱塗りの祠は三体の神が祀られ、地元の山の神として信仰されているそうです。
朱塗りの祠
黒塗りの祠
山頂一帯は南北朝時代に楠木正成が築いた笹尾塞跡であるといわれており、歴史的にも所縁のある山です。