金剛寺は大阪府河内長野市天野町にある真言宗御室派の大本山の寺院。山号は天野山。
御本尊は大日如来。
五仏堂は新西国三十三箇所第7番札所に認定されています。
境内の多宝塔は平安時代後期の建立で、日本最古の多宝塔であると同時に、大阪府最古の木造建築物です。
【 建造物構成 】
①金堂(重要文化財)
国宝のご本尊大日如来、両脇侍の降三世明王・不動明王を祀られています。
②多宝塔(重要文化財)
初層内部には大日如来が安置されており、建屋内には極彩色の仏の世界が描かれています。
③ 楼門(重要文化財)
重要文化財の二天(増長天・持国天)が安置され、お寺を守っています。
④食堂(重要文化財)
南北朝時代に後村上天皇が約5年間政務をされていた所だったそうです。
⑤ 御影堂(重要文化財)
重要文化財の弘法大師御影を祀られているお堂。南北朝時代に観月亭が設けられたそうです。
⑥薬師堂(重要文化財)
府指定文化財の薬師如来、両脇侍の 日光菩薩 ・月光菩薩、眷属の十二神将が祀られているお堂です。
⑦五佛堂(重要文化財)
重要文化財の五智如来(大日如来・阿閦如来・藥師如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来)が祀られています。
⑧奥殿(国登録文化財)
南北朝時代、約3年間幽閉された北朝三上皇(光厳・崇光・光明)の御座所とされていたそうです。
⑨摩尼院(重要文化財)
南北朝時代、後村上天皇が約5年間御座所とされていたそうで、90近くあった子院の中でも有力子院だったそうです。
⑩八十八ヶ所霊場
四国八十八か所霊場のお砂を勧請し、誰でも巡拝できる霊場となっています。
⑪天野街道
西高野街道から分岐し当寺に至る街道。街道が通る天野谷は中世の風景を残しています。
●日本遺産
令和元年度に認定された「中世に出逢えるまち」と令和2年度に認定された「女性とともに今に息づく女人高野」の主要な構成文化財になっています。