国府台地の最高所に築かれた墳丘長 290m、前方部幅193m、後円部径 170mの前方後円墳です。
古市古墳群内で、神天皇陵古墳に次ぐ大きな古漬です。全国では9番目の大きさです。
くびれ部両側には、後円部にかかる方壇状の造出しを備えています。
墳丘をめぐる幅の狭く深い着形の濠と幅広の堤は本墳を特色づけています。
造営に際し、谷を埋めており、もともと周濠掘削の排水溝や作業路として機能したと思われます。石棺があることや勾玉が出土したことが地元で伝わっていますが、詳細は不明です。
宮内庁によって、応神天皇の后である仲姫命の陵に治定されていますが、円筒埴輪の特徴から浄堂城出古墳に次く時期の大王陵で、4世紀後半の築造であることがわかります。
参考:古市古墳群世界文化遺産登録登録推進連絡会議『古市古墳群を歩く』