中世の時代に築城された金胎寺城(こんたいじじょう)があった金胎寺山(こんたいじさん)は標高296.4mで、富田林市の山でで一番高い山です。
この金胎寺城は、後醍醐天皇に仕えた楠木正成(くすのきまさしげ)が鎌倉幕府と戦うため、南北朝時代の元弘3年(1333年)に楠木七城や楠公十七支城のひとつとして築城されたもので、楠木正成の有名な戦法である岩石・木材落としをこの城でも行い、幕府軍を苦しめたと伝えられています。
その後、南北朝時代の争いが続き、正平15年(1360年)畠山氏が勝って畠山氏の支城となり、室町時代の中期には畠山氏のお家騒動の末、寛正4年(1463年)に落城されたと伝えられています。
山の頂上からは金剛山や葛城山などはもちろん、あべのハルカス、関西国際空港、淡路島など360度の大パノラマの素晴らしい眺望が眺められ、休日などに気軽に登れる山として親しまれています。