歴史

美具久留御魂神社(みぐくるみたまじんじゃ)/下水分社(しものすいぶんのやしろ)<富田林市>

所在地
大阪府富田林市宮町3丁目2053
電話番号
0721-23-3007

美具久留御魂神社(みぐくるみたまじんじゃ)は、大阪府富田林市宮町にある神社で、社伝によれば、紀元前88年(崇神天皇10年)にこの地にしばしば大蛇が出没したので、天皇自ら視察して「これは大国主命(おおくにぬしのみこと)の荒御魂(あらみたま)によるものである」と言われ、出雲振根(いずものふるね)に杵築大社(きづきたいしゃ)から生大刀(いくたち)・生弓矢(いくゆみや)を勘請させて大国主命の神体として祀らせたのに始まったと言われています。

927年(延長5年)にまとめられた『延喜式』の巻九・十の神名式上・下巻である「延喜式神名帳」に記載されている式内社の神社でもあります。

『大阪みどりの百選』に選定されていて、春の梅庭園、秋の紅葉はもちろんのこと、四季を彩る草木も楽しめます。
また、境内から望む金剛山地・二上山らの景観も魅力のひとつとされていて、春の二上山頂の谷間から朝日が昇る「御来光」を拝むことができる景観「ダイヤモンド二上山」が楽しめます。

この神社は下水分社(しものすいぶんのやしろ)とも称され、建水分神社(たけみくまりじんじゃ<上水分社(かみのすいぶんのやしろ)>・千早赤阪村)、錦織神社(にしこおりじんじゃ<中水分社(なかのすいぶんのやしろ)>・富田林市)とともに「河内国の三水分(みくまり)社」と呼ばれています。

【主祭神】
美具久留御魂大神(みぐくるみたまのおおかみ)
(大国主命<おおくにぬしのみこと>の荒魂<あらみたま>)
<紹 介>
大国主命の荒御魂は龍神の和爾神(わにのかみ)であったと言われています。
美具久留御魂とは水泳御魂(みくくるみたま)に由来する水の神様であると言われています。

【配祀神】
天水分神(あめのみくまりのかみ)
弥都波迺売命(みずはのめのみこと)
国水分神(くにのみくまりのかみ)
須勢理比売命(すせりひめのみこと)
木花咲耶比売神(このはなさくやひめのみこと)

【境内(摂社・末社含む)】
・本殿
1660年(万治3年)再建。
・相殿
・熊野貴平神社(くまのたかひらじんじゃ)
・南木神社(なぎじんじゃ)
・皇大神社(こうたいじんじゃ)
・郡天神社(こおりてんじんじゃ)
・利雁神社(とかりじんじゃ)<式内社>
・白雲宮(はくうんきゅう)
・御神体山(ごしんたいやま)
・涙だれの梅庭園
・なみだれの梅石碑
・奥神籬天神奉拝所石碑
・支子稲荷神社(しこいなりじんじゃ)<幣垣稲荷大明神(ぬさがきいなりだいみょうじん)>
・上拝殿(かみはいでん)
1660年(万治3年)再建。
・下拝殿(しもはいでん)
・祭具庫
・一ノ宮参拝道<畿内一の宮・東海道一の宮・東山道一の宮・南海道一の宮・北陸道一の宮・山陰道一の宮・山陽道一の宮・西海道一の宮>
・祖霊殿(それいでん)
・英霊社(えいれいしゃ)
・鎮魂殿(ちんこんでん)
・地蔵尊
・お百度石
・神輿蔵(みこしくら)
・手水舎
・社務所

・嘉喜門院御廟所(かきもんいんごりょうしょ)
南朝の後村上天皇の女御で長慶天皇の生母である歌人・藤原勝子を祀る。
・御旅所(おたびしょ/おたびどころ)
東に700m離れた所にある。
・宮神社裏山古墳群(美具久留御魂神社裏山古墳群)
本殿の後背にある神体山(神奈備山)に分布する計4基から構成される古墳群。
(1)前方後円墳1基(1号墳)
古墳時代前期のものであるが、当社の奥神籬天神奉斎所となっている。墳丘長約58メートルを測り、墳丘上では円筒埴輪(朝顔形埴輪含む)が検出されているほか、1930年(昭和5年)頃に墳丘付近で銅鏡1面が出土したと伝わる。
(2)円墳3基(2号墳~4号墳)
古墳時代後期のもの。

・龍神社
(東へ約500メートル)

スポット情報

名 称 美具久留御魂神社
(みぐくるみたまじんじゃ)
主祭神 美具久留御魂大神
(みぐくるみたまのおおかみ)
所在地 大阪府富田林市宮町3丁目2053
大きな地図はこちらから。

拝観時間 9:00~16:00
駐車場 有り
電話番号 0721-23-3007
アクセス 近鉄長野線「喜志駅」から徒歩15分ほど
サイトURL 公式WEBサイト
SNS なし