国府台地に築造された仲津姫命陵古墳の北東に位置する三段築成の前方後円墳です。墳丘の長さ230m、前方部幅160m、後円部径140mで、古市古墳群の中で4番目の規模で、全国では19番目の大きさです。
前方部はやや開き気味で、くびれ部分の両側に造出しをもち、二重の濠と堤を備えています。堤には葺石を施していません。
周辺からは、馬・犬形などの動物埴輪、人物埴輪などが出土しています。
この古墳は、埴輪や墳形の年代観から5世紀後半に造られたとされていますが、最近の考古学の成果では5世紀中頃の可能性も指摘されています。
宮内庁によって、第19代允恭天皇陵に治定されており、墳丘には入れませんが、周囲の道から古墳の形を観察することができます。
参考:古市古墳群世界文化遺産登録登録推進連絡会議『古市古墳群を歩く』
写真:藤井寺市教育委員会提供