弘川寺(ひろかわでら)は、大阪府南河内郡河南町弘川にある真言宗醍醐派の準別格本山の寺院でご本尊は薬師如来を祀られておられます。
山号は竜池山(りゅうちざん)。
創建は670年頃、飛鳥時代の天智天皇の時代の頃に役小角(役行者)によって建立されたと伝えられ、天武天皇5年(676年)にはこの寺で祈雨法が修せられて天武天皇から山寺号が与えられたと言われています。
空海(弘法大師)が中興したり、西行法師がこのお寺に訪れるなど、大変歴史が深いお寺でもあります。
西国薬師四十九霊場や河内飛鳥古寺霊場にも登録されており、一年を通してたくさんの方が訪れます。
正親町天皇宸翰古歌御懐紙が重要美術品に登録されていたり、空寂上人坐像(木造)、弘法大師坐像(木造)、扁額(木造)が大阪府指定有形文化財に登録されています。
また、弘川寺境内が大阪府指定史跡に登録されていたり、大阪府指定天然記念物として、およそ樹齢350年以上になる海棠(カイドウ)が指定されていたりと、由緒あるお寺のひとつとして知られています。
その他にも、大阪みどりの百選に選定されていて、紅葉も綺麗なことで有名です。
境内には「西行記念館」が立てられており、西行法師にまつわる資料が春と秋に展示・公開されますので、一度訪れてみられてはいかがでしょうか。