西暦3年(垂仁天皇32年)、相撲の祖と言われる野見宿祢(のみのすくね)が、「はにわ」を創って殉死に代えた功績で、「土師(はじ)」の姓とこの辺り一帯を所領地として賜わって以来、遠祖:天穂日命(あめのほひのみこと)をお祀りされ土師神社(はじじんじゃ)が建立されたそうです。
その後に仏教が伝来し、594年(推古天皇2年)に聖徳太子の発願により、土師八嶋(はじのやしま)が自宅を喜捨(きしゃ)し、土師寺(はじでら)が土師神社の南側に建てられたと言われています。
主祭神に、学問の神様で知られる「菅原道真公(すがはらみちざねこう)」、天照大神(あまてらすおおみかみ)と須佐之男命(すさのおのみこと)が誓約を交わした際に生まれた五男神の一柱「天穂日命(あめのほひのみこと)」、菅原道真公のおばに当たる「覚寿尼公(かくじゅにこう)」を祀られています。
宝物館には、菅原道真公の愛用の品と伝わる国宝、伝菅公遺品をはじめとして多くの貴重な文化財が所蔵されています。
境内にはおよそ80種800本の梅の木があり、梅の名所として知られていて大阪みどりの百選にも選定されており、毎年2月から3月にかけて多くの参拝者が境内の梅園を訪れます。
【国宝・文化財等】
伝菅公遺品<国宝>
笹散蒔絵鏡匣・笹散双雀鏡<重要文化財>
脇差 銘秀光<府指定文化財>
天神縁起絵扇面貼交屏風・石燈籠 康元二年銘・国府遺跡出土けつ状耳飾り<市指定文化財>
※要・宝物館拝観料<有料>
【行事・イベント】
1月1~3日/1~3月の各25日 宝物(国宝伝菅公遺品含む)の拝観
1月25日 初天神うそかえ祭
2月上旬~3月上旬 梅まつり ※梅園拝観料300円
3月25日 菜種御供大祭
7月25日 天神まつり
9月 1日 八朔大祭