創建は、鎌倉時代に建立されたとされていますが、何度か消失しており、現在残っている建物は江戸時代後期に再建されたと言われています。
本堂は、桁行3間、奥行4間半の広さで、正・側面3方向に縁をめぐらした宝形造・本瓦葺の建物です。
御本尊は不動明王・弘法大師・大聖歓喜天が祀られており、宗派は真言律宗です。
真言律宗は鎌倉時代にできた宗派のようですが、真言密教の教えに加え、奈良時代の仏教「南都六宗」の宗派「律宗」の戒律を併修する宗派です。
宗祖は真言宗の開祖である弘法大師:空海(こうぼうだいし:くうかい)、派祖は西大寺の叡尊(えいそん)です。
その所以で、境内には本堂として「弘法大師堂」が建てられました。
また、本堂に向かって右手に「聖天堂(歓喜天堂)」と「不動堂(護摩堂)」が立ち並ぶ形で建てられました。
門の前には石碑があり、「大聖歓喜天(だいしょうくんぎてん)」とあります。